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株式会社フェイスSCA

娘の空手と成長への関わり

◆ 娘の空手と成長への関わり ◆

 先日、年に一度の空手の大会がありました。先に結果を言ってしまうと「一回戦敗退」でした。

 娘は、もちろん真剣に取り組んでいましたが、判定で自分が負けたと分かると、途端に泣きそうな表情になりました。何とか涙をこらえてコートを後にしましたが、その横顔を見ると「茫然自失」という状況に、私自身「残念」とも「悔しい」とも違う、「ショック」と「申し訳なさ」が沸き上がりました。

 何故ショックを受けたのか?それは、どこかで「昨年は3位になれた」ことが私の頭にあり「きっと1回戦、2回戦くらいまでは勝てるだろう」などという奢り故に、思っていたイメージと結果の違いがあったからでした。

 それでは、「申し訳なさ」はどのような気持ちから生まれたのか?

 試合が始まると「相手の方が練習を重ねてきた」のが明らかであり、贔屓目に見ても相手の方に分がありました。その時、「娘の空手に関しては、自分の関わりが人任せ」だったことに気づきました。人とは、妻や教室の先生、さらには本人である娘だったのです。もちろん「平日日中の習い事の付き添いは難しい」という現実や、「負けて学ぶこともある」というのも大切だと思います。でもやはり本心を言ってしまえば「勝って喜んでいる娘の笑顔が見たかった」のが正直な気持ちでした。その自分の気持ちに対して「(それが何であれ)もっと自分自身やれることがあったのではないか」「もう少し自分が関わっていたら、結果が変わるような助言ができたかもしれない」と気付いてしまったのです。自分がもっと関われていたら、自分も悔しい気持を持ったはずですが、そこまで強く思えなかったのも合点がいきました。ですので、「悔しい」ではなく「申し訳ない」という気持ちだったのです。

 人材育成に携わる仕事をして約20年経ちますが、部下の人事考課にあたり、振り返ると思うような成果を部下が出せなかった時に、上司も本人も自分事で捉え悔しい思いをした上司・部下はその後成長が見られます。一方、部下の成長・成果をどこか他人事にした上司や本人もどこか自分の努力以外に原因を求めると悔しさは生じず、その後の成長はあまり見られません。

 今回の空手でも、負けて泣いている子や悔しがっている親を片目にみながら反省をした1日でした。空手は幼稚園までと思っておりますが、今後何かを子供が挑戦する際に、また普段の自分の仕事でも自分の関わりはどうなのかと思った出来事でした。
 
 早いもので2022年も後2週間を切りました。皆様にとって2022年はどんな年だったでしょうか?

 私自身振り返ってみると、様々なことに挑戦をした年でもありましたが、それでもまだまだやれたことがあったのではないかと思ってしまいます。アメリカの著名なコーチのアンソニー・ロビンズ氏の言葉「人は1年でできる事を過大評価しすぎる。そして10年でできる事を過小評価しすぎる」という言葉がありますが、長期的に取り組むべきテーマと、短期的に取るべく行動を合わせもって、来年も引き続き仕事に邁進したいと思っております。

 この場を借りて、本年も関わる皆様に大変お世話になりましたことに御礼申し上げるとともに、少し気が早いですが、読者の皆様にとって来年が良い1年であることを祈念しております。