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株式会社フェイスSCA

道標

◆ 道標 ◆

今年も早いもので残すところあと一か月となりました。

今年も色々な出来事があり、私自身、多くの気づきを得られた一年でした。
・テレワーク環境や、苦境だからこそ再確認できた『関係の重要性』
・今年研修をやれなかったことで生じてしまった『研修をやらなかった効果』
・たくさんの情報の中から必要な判断を下すための『情報洪水に溺れない方法』
等々、挙げればきりがありませんが、
特に感じたのが表題の『道標(企業理念・個人の信念)の重要性』です。

つい先日、とある企業で「企業理念バージョンアッププロジェクトミーティング」
を行いました。その中で、企業理念の中にある「事業ビジョン」達成度において
幹部7名の意見は多少こそ差があれ、凡そ一致・納得できる達成度(70%)
となりました。つまりは、事業ビジョンに対してのイメージが凡そ共有されている
と言えます。そしてそれをもっと高めていきたいという思いも一緒でした。

一方、別の会社に訪問をさせて頂いたときに、経営者から「つくった理念を額縁に
飾ってはだめだと言われていたのに、せっかく作った理念が絵に描いた餅になって
いる」という苦しいお話を頂きました。

もちろんそれぞれの企業が置かれている事業環境が異なり、規模も違うので、単純
な比較はできません。しかし、モチベーション、思考・言動、全てとは言えないが
企業の業績面に「企業理念の共有」度合いが影響を与えていると感じられました。
裏を返せば、企業理念をもっと浸透させていたら、後者の企業を取り巻く環境は
全く別物になっていたのではないかと思いつつ、そこに対して私たちとしても何か
をできたことがあったのではと反省する帰り道でした。

2010年代に入り広まっていった「VUCAの時代」という言葉に象徴されるように、
これまで以上に先行きが予測不能な状態になった昨今、企業にも個人にも環境変化に
柔軟に対応することの重要性は当然かと思います。しかし、それだけでは補いきれ
ないことも多いのではないでしょうか。予測不可能だからこそ、自分たちの進むべき
「方向性(どこに向かっていくのか)」「指針(どのようにしていくのか)」を
決め、実践してことが大事であると強く感じます。

私たちも決して例外ではなく、社名の通り組織づくりにおいて「信念(Faith)」
「信頼(Faith)」を大切にしていく方向性は変わらずですが、どのようにして
いくのかという点で、道標としてあった「FAITH研修」を再度見直し、信頼を築く
ために必要な要素として「使命感」「能力」「行動」の3要素を取り入れ、
「FAITH SCA研修」という形でバージョンアップしました。
私の場合、企業理念=個人の信念ですので、それが現在、私の「道標」です。
企業(自分)の軸を持ち、企業(自分)の道を照らす道標を心強く思います。

読者の方にとっても、今年は気づきの多い一年であったのではと推察されます。
一か月後、年末年始を迎えるにあたり、腰を据えて改めて自分自身の「道標」、
企業の「道標」に想いをはせてみてはいかがでしょうか。

未来を明るいものにするために改めて大事にしなければいけないことや、今の
時代において変えなければいけないことなどが発見できるのではないでしょうか。