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株式会社フェイスSCA

些細なことから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰宅したら、「かながわ県のたより」の8月号がダイニングテーブルに置いてありました。
表紙に、ラグビーワールドカップ2015日本代表フルバックの五郎丸選手と
「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」の文字。
「私の仕事に役立つかもしれない」と妻が気をきかせて置いておいてくれたようです。

五郎丸選手の言葉を要約すると、
・エディージョーンズ監督のもとに集ったワールドカップのためのチームのコンセプトは
「あこがれの存在になる」

・「勝つだけで憧れが生まれるだろうか?」
と徹底的にリーダーで話し合った。

・結果、ラグビーだけではなく
「人間としても認められる一流の集団」
を目指すことを決意。

・まずは簡単にできることから。
例えば「移動に使ったバスにゴミを一つも残さない」や
「ちゃんと心を込めて挨拶する」といったレベルから。
何に取り組むかは常に選手同士が話し合う。
その結果、国の代表として戦うに相応しい意識がチーム内に浸透し始めた。

・このような取り組みを経て手にしたラグビーワールドカップ2015対南アフリカ戦の勝利。
この時は、心の底からチームメイトをリスペクトすることが出来た。

このプロセス、私がクライアントに対して行なっている、
企業の経営理念づくり・理念浸透のそれとそっくりです。
・自分たちのありたい姿をリーダーたちが徹底的に話す。
・ありたい姿に向かって決意する。
・わかりやすく、できることを愚直にやる。
・その想いを仲間全員が意識しながら、高めあう。
・達成した時に得られる喜びに仲間が誇らしく感じる。

日本を代表するチームだからこそ、ゴミを残さない。
日本を代表するチームだからこそ、心のこもった挨拶をする。
…普通に考えると、「え?そこから」と思う人も少なくないのではないでしょうか。
長い間、世界の競合チームに跳ね返され続け、辛い思いを味わったからこそ見えてくる、
世界を制覇するために不可欠な要素というものがある…
そこに立ち返ることができるからこそ、「一流」になれるわけです。

先人の苦労や悔しい思い、ファンの方々の大きな期待。
何より、未知の領域へチャレンジする自分たちの不安…。
そんな、数え切れないものを背負った国の代表が、ただ勝てばいいのか?
勝つだけで憧れが生まれるのか?。
それが私たちの背負うミッションの姿なのか?ということを、
メンバー同士が長い時間をかけて話し合い続けたそうです。

企業への理念浸透プロジェクトの進行過程では、
理念が出来上がった途端ウルトラCのような変化が起きると考える方や、
新しい仕組、ルールを策定して運用したいと考える方が必ず現れます。
しかし実際には、そのような劇的な変化や効果が現れるのは稀なこと。
もし現れたとしても、その変化が継続、定着するケースは非常に少ないと言えます。
重要なのは、組織を導くリーダー達がどのような姿を目指したいのか。
そのためにはどのように変わらなければいけないのか。
これらを明確にイメージし、その実現に向けて自らが率先して変化し実践し続けることが欠かせません。
つまり、手間と時間がかかるのです。

本気で自身、自社がなりたい姿に向けての想い。2015年のラグビーW杯日本代表が、
「史上最大の番狂わせ」といわれた強豪南アフリカチームを下す成果につながったのは間違いないでしょう。
今後、理念浸透プロジェクトで関わる企業の方々にも、このエピソードを絡めながら、
まずは些細なことでも本気で目指し、徹底することから生まれるものがあるという
普遍の真理をお伝えし続けたいと思います。

株式会社フェイスSCA
代表取締役 針生 英貴