もっと個人・組織の「価値が発揮される」企業へ! 理論と実績に基づく研修・コンサルティングでお客様の経営を支援します(オンライン研修対応)
株式会社フェイスSCA

日常の一コマ

◆ 日常の一コマ ◆

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年も弊社メルマガを読んでくださりありがとうございました。本年も、皆様に少しでもお役に立てる情報を発信していきたいと思います。

 その前に、このメルマガの目的、どのような情報を発信するのかを改めてご説明をしたいと思います。当社の使命「人と組織が自らの価値を見出し、発揮することができるように導きます」には「一人ひとりが、社会や組織の中でもっと自分の価値を高めることができる(言い換えると「あなたがいて良かった」と思われる存在となること)、各社が、自社の価値を高めることができる(言い換えると「○○会社があって良かった」と思われる存在になること)」という思いがあります。

 例えば、育成環境を整え、もっと社員が成長・活躍できる体制をつくること。管理職が自らのリーダーシップに対するパラダイムをチェンジすること。理念策定・評価制度を通じて、組織が向かいたい方向性に向かう状態をつくること。はたまた、家族との関係や子育てが好転する事。自らの力で見出していくことで「もっとやれる」「まだまだやれる」と思って頂くことが出来たら嬉しく思います。

 具体例を挙げればきりがないですが、メルマガにおいてはその使命に則り、読んで頂いたら「新たな気づきがあった」「行動してみたら自分の身の回りの状況が良くなった」と感じていただけたら幸いです。
 
 私自身は、エリートでもなければすごい経歴をもっているわけでもありません。どちらかと言えば、いたって普通の人に部類されます。あえて言うなら、一般的なビジネスパーソンより研修コンテンツに触れる機会が多く、日常に照らし合わせて考えることが多い方です。故に特別すごいことをお伝えできるわけではなく、等身大の自分と弊社のクライアントとともに進めていることなどを通じて、少しでも日常に変化を及ぼすきっかけにして頂ければ幸いです。年頭のメルマガではそんな私の日常に起きた出来事を通じて、育成におけるヒントをご提供できればと思います。
 
 では早速、今日の出来事から一つ。

 本日から子供たちも学校が始まりましたが、朝送り出した小学校1年の息子が、10分後泣きながら家に戻ってきました。どうやら忘れ物をしたらしく、このままでは遅刻してしまうと思ったのか「もう間に合わない、今日は休む~」と泣きながらランドセルを下ろそうとしました。その瞬間「ちょっと待ったー!」と声をかけました。幸いにも、私が今日は在宅ワークだったこともあり、息子を励まし、一緒に学校までの道のり10分ほどを小走りで行き、なんとか事なきを得ました。自宅に戻る最中、これまであまりにも何度も何度も忘れ物をする息子に対してどのようにすればよいのか考えました。

 読者の皆さんでしたらどうしますか?

 私が考えたのが
①忘れ物をしないように、前日の夜、朝とダブルチェックをする(すでに妻が確認しているが、再度私もする)。
②ギリギリだとバタつくので、いつもより30分早く起きて一緒に確認する。
③帰ったら今回の事についてフィードバックし、今後の事を話し合う。
④厳しく叱る。

 対策を考えるうちに、問題解決の主体が「相手の為」と思いながら「自分の為」になっているように感じました。つまり「息子が忘れ物をする事=(自分にとって)面倒なこと」と思っているのです。
 
 その後、その事を妻と話していると、妻から「忘れ物したらいい、そこで嫌な思いをして反省したらいい」という返事が返ってくるではないですか。つまり、妻は息子に対して長期的な視点(成長視点)で見ている事に対して、私は対処的に捉えているのではないかと感じたのです。

 部下育成においても「部下から失敗の経験を奪うな」という考えがあります。会社の致命傷になるような大きな失敗はさせてはいけないが、失敗経験は、反省に繋がれば当人にとって大きな成長のチャンスとも言えますし、財産とも言えます。それを親の都合で介入しすぎて前もって潰してしまうのは得策ではない場合もあります。いつか今のように頻繁に忘れ物をしない日が来ることを信じて、もう少し見守っていきたいと思います。