◆ 学習する能力 ◆
「失敗を繰り返さないことができたら、それだけで成長だ」
一代で、銀座の一等地にいくつものビルを建てられた会社の常務から聞いた
お言葉です。
当時30代前半だったの私には「成長とは、何か新しいことができること」
と思っており、「できることを増やそうと前だけを見ていた(失敗を振り
返ることがなかった)」ので、その言葉が胸にグサリと刺さりました。
年末になり、色々な事を振り返るこの時期、ふとその常務のお言葉を思い
出します。
「今年はどうだったろうか?」
失敗はできれば思い出したくないし、時に苦しい気持ちにもなります。
時に自己弁護・自己正当化してしまう気持ちにもなったりします。
「仕方がなかった、○○だったから」
そう片付けてしまうと気持ち的には楽ですが、失敗から学べる機会を逸し、
何も得られない残念な結果になってしまいますので、常務の言葉を思い
出して、年末は冷静に振り返ることにしています。
「反省して終わりだけではなく、次にどう繋げていくか」
そこには、自分なりのポイントがいくつかあります。
①ありのままに振りかえる
時に、言い訳をしたくなったり自己弁護せずに、単純に事実のみで振り返ります。
その時の気持ちの持ちようとしては、「ありのままの自分」を嘘偽りなく
受け入れることが大事だと思います。
②原因を自分の中に探す。
自分の言動・その背景にある考え方(パラダイム)、能力について振り返ります。
ここでも、自分の考えを飾ることも、良く見せようとすることも意味がありません。
③成功も振り返る。
何も学べるのは、失敗からだけではありません。成功からも学びはありますし、
成功体験を振り返ることで、自信にもつながります。
一言で言うと、「素直に良かったことは良かったこととして、ダメだったことは
ダメだったこととして、楽観視も、卑下することも意味はなく、自分を、ありのままに
受入れることが大事だと思います。
あくまで、これは自分なりの学習方法なので、もっと良い学習の仕方が
あるのかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。
本年も本メルマガを読んでいただきありがとうございます。
来年も皆様にとって良い一年でありますように。