◆ 自身の役割 ◆
「あなたの役割は何でしょうか?」
自身の役割について、説明を述べる機会を求められることがあれば皆さんはどのように答えるでしょうか?
よろしければ一度メルマガを読み進める手を止めて、文章に書いていただけないでしょうか?
思いつくかぎり、いくらでも書いていただいて構いません。ここではあまり深く考えずに5分程度で結構です。
さて、どんな言葉を書きましたでしょうか?
私自身書いてみた時は、
・経営者・担当者と協力し、経営課題を解決する役割
・そのために、企業の人材育成に関わる仕組みやコミュニケーションの改善に貢献する役割
・その結果として、企業の業績が長期的に向上していくことに貢献する役割
という企業側の視点で書いておりました、その後、見方が「経営・人事側」に立っていることに
気づきまして追記をしました。
・一人一人の成長に関わり、その人にとって「得たい結果・達成したい目標」を得ることに貢献する役割
私の中でのコンサルタント観がここに表れています。コンサルタントによってこのあたりの考えは異なるでしょうし、「支援」や「貢献」などの表現も異なってくるのではと思います。一方、過去に同様の質問をした時に、そこに父親としての役割や、地域の野球チームの監督としての役割を書いた人もいます。先の質問はあいまいな質問だけに、そのような視点で自分の役割を日頃から考えている人からすれば、真っ先に浮かんだのが「仕事上の役割」でなかったという事です。そういえば家族にとって自分は「ATM」と言っていた方もいましたが、、、。
自分自身がどんな役割意識を持っているか、そのことが行動に与える影響に関しては先のメルマガでも書きました。それを改めて言葉に出してみたり、書いてみたりすることで、自分の「ものの見方(パラダイム)を整理する」ことにもつながります。それを人と共有することで互いの気付きも得られるのではないでしょうか?
余談ですが、妻はピアノを子供に教える仕事をしているのですが、妻から「音楽を演奏することは、自分を表現すること」という言葉を聞いて「ピアノが弾けるようになる=自分を表現できるようになる」のかと私の中では発見がありました。
さて、皆さんはどのような言葉を書きましたか?
今度は、一度書いたものをもっと自分がこうしたいという思いを込めて文章を推敲してみてください。より自分にしっくりとくる役割を表すことができたのではないでしょうか?
ポイントしては、なるべく自身の体験から紐づく自分独自の言葉、かっこつけない言葉で書くのがしっくりくるポイントだと思います。
自分の役割について常日頃から考え、それを遂行することを心がけている人にとっては今更のことかもしれませんが、改めて書いて、その言葉を一つ一つ紐解いていくと、自分のパラダイムを少しバージョンアップ・もしくは再確認でき、共有する事で互いに新たな発見をすることができるのではと思います。案外あいまいな表現しか出ないことにドキっとすることもありますが、気軽にできることなので一度試してみてはいかがでしょうか。